女性の活躍推進企業データベース

厚生労働省
企業インタビュー

女性の活躍推進企業データベース利用企業の声

データから当法人のことを知っていただきたいと考えています
医療法人パテラ会

群馬県利根郡みなかみ町、医療・福祉業、従業員数358名

当法人では、多くの女性が仕事と家庭を両立しながら、さまざまな分野で活躍しています。元々、お互い仕事をカバーし合い、残業はできるだけ少なく、学校行事の時は有休を取得するといった慣習が根付いていましたが、2016年頃からさらなる働き方改革に取り組みました。その成果として、2021年にプラチナくるみんを取得しました。プラチナくるみんの取得に当たっては、男性の育児休業の取得促進を進め、2022年度は男性の育休取得率100%です。最初は1日の取得が多かったのですが、近年では1か月取得する人もいます。「育児の大変さがわかるチャンスだよ」と育休取得を推奨し、不在の間の組織運営の工夫などで、職場にも良い影響をもたらしています。
女性の活躍推進企業データベースで全データを公表しているのは、データはできる限り公表して「当法人のことを知っていだきたい」というシンプルな考えからです。人手不足は業界共通の課題であり、採用活動のPRにも利用できるツールとして、データベースを活用しています。情報公表に当たり、苦労したところは、各項目の定義の解釈です。企業に委ねられているところもあり、判断が難しく、社労士に相談しながらデータを整備しました。
今後は、女性管理職、係長級の育成も踏まえ、人材育成、意識変革をしていきたいと考えています。また、仕事と不妊治療の両立支援制度の活用を進め、プラチナくるみんプラスの取得を考えています。(2023/12/12)

女性が自分らしく楽しく働ける職場は、男女問わず働きやすい職場だと考えています
大和電設工業株式会社

宮城県仙台市、建設業(通信、土木、電気設備インフラ事業、ICTソリューション事業等)、従業員数360名

女性が自分らしく楽しく働ける職場は、男女問わず働きやすい環境に違いないと考え、女性活躍推進を足掛かりに、職場環境や規程の整備にも取組の幅を広げています。「あつまれ!DAIWA WOMEN」と題しまして、全女性従業員が集まって座談会を開催し、日頃は交流の無い部署や、若手・中堅・ベテランを交えて、仕事やプライベートに至るまで意見を交わし親睦を深めました。その際に発言された意見や提案は、会議で経営層の方にもお伝えし、従業員のリアルな気持ちや考えを共有する場も設けました。参加者からは、継続開催を希望する声を多く頂いていますので、このような活動も続けて行きたいと考えております。
女性の活躍推進企業データベースでの情報公表について、自社の状況をデータ化する事により、客観的に状況が把握でき可視化できるところが良いと考えています。また、他社よりも優れているところは、自信を持って社内外に大いにアピールする一方で、そうでもないところは、「なぜなのか?何かできる事はあるのか?」など、弱い部分を課題として取り上げ、改善に向けて取り組む切っ掛けとしています。
全データを積極的に公表する事で、社内の活性化を図り、社外の皆さんには当社を知って頂くツールのひとつとなっています。当社の女性従業員の割合は約1割程度と少ないですが、女性が働きやすい当社の良さを皆さんにもアピール出来たらと考えています。(2023/12/11)

「自社を知るためのツール」としてデータベースを活用しています
加藤精工株式会社

愛知県刈谷市、製造業(自動車部品、鉄道部品等製造)、従業員数225名

当社では女性の割合と採用における女性割合がともに約40%と、製造業の中では多い方だと思います。個人の能力を発揮できる部署に配置し、働きやすい職場環境を整えていった結果、女性の割合が高まったという印象です。また、従業員が働く上での悩み(要望)を一つひとつ解決していった結果、働きやすい職場環境や制度が整っていきました。例えば、登下校時の見守り(旗振り当番)を半休とらずに対応できるようにするなど、声を上げやすい雰囲気と要望に真摯に対応してきた積み重ねが、女性が活躍できる環境につながっていったと考えています。当社のように製造現場で多くの女性が活躍していることを、今後もぜひ発信し続けていきたいと考えています。女性の活躍推進企業データベースは、「自社を知るためのツール」だと捉えています。自社の状況を数値で見える化することで、働き方改革の取組成果を測ったり、自社の立ち位置を知るために活用しています。また、当社はあいち女性輝きカンパニーをはじめ、女性活躍やLGBTQなどの性的マイノリティの方の働きやすさの取組、ワーク・ライフ・バランスに関する認証を取得していますが、これらも働きやすい職場づくりの成果を表す、いわば「答え合わせ」と「課題発見の機会」のようなものと考えています。採用の場面でのPRや、従業員に信頼できる企業であることを伝えるために活用しています。(2023/12/8)

お話をうかがった総務部下村さん
女性エンジニア達の活躍が、会社の考え方を変えました
バンネットワーク株式会社

京都府京都市、情報通信業、従業員数145名

当社は最近10年で女性の新卒採用を増やしています。実は、それ以前は、IT運用は夜勤や土日の勤務があることから、女性にはこの仕事は難しいのではないかという思い込みがありました。しかし、性別にかかわらず、能力や学業成績を重視して女性も採用してみたところ、彼女達がめざましい活躍を見せてくれました。そのおかげで、会社としても「女性もIT業界で活躍できる!」と考え方が変わりました。徐々に女性エンジニアが増えつつありますが、適材適所の考えから、深夜業を伴わないシステム開発などの業務に従事しています。昨今は、さらなる活躍の場を開拓しようと、システム開発分野の新しい仕事を獲得するよう会社としても動いています。
女性の活躍推進企業データベースに公表するデータを初めて集計する際、雇用管理区分の分け方に悩んだのですが、厚生労働省の無料相談※を活用し、社労士からアドバイスを受け、無事公表することができました。翌年からは、その区分方法に準じて、データを収集、公表しています。
新卒の女性採用を増やしているため、彼女達が同じ時期に結婚や出産を迎える可能性があります。その時に、当社で仕事を続けてもらえるような働き方、職場の雰囲気づくりを引き続き行っていきたいと考えています。(2023/12/1)
※ 厚生労働省委託 民間企業における女性活躍促進事業

女性が活躍できる会社であることを多くの方に知っていただきたいです
松井建設株式会社

東京都中央区、総合建設業、従業員数739名(2023.3.31時点)

当社は創業から430年以上の歴史があり、様々な規模の一般建築のほか、神社・仏閣の建築や文化財の復元なども手掛ける建設会社です。近年、技術系職種を含む女性の採用が増えてきています。また、総合職や管理職の志望者も増加しています。当社には、「松井こまちの会」という、女性技術者の情報交換・相談窓口となるコミュニティ形成や、女性が輝き活躍できるための環境づくりを応援する活動があります。この活動を通じて、女性技術者が定着し、能力の向上に繋がっています。当社における女性活躍の場は今後も広がると考えており、一人でも多くの女性従業員の活躍を期待しています。
2021年にえるぼし2段階目を取得し、申請に当たって整備したデータを女性の活躍推進企業データベースに公表しました。年一回のデータ更新に当たっては、雇用管理区分の整理やデータの集計方法をマニュアル化し、改善点は都度修正するなど効率化を図っています。会社の状況を積極的に公表することで、女性が活躍できる会社であることを多くの方に知っていただきたいと思っています。(2023/11/30)

積極的な情報開示が、より働きやすい、働き甲斐のある職場づくりにつながると考えています
ベルテクネ株式会社

福岡県糟屋郡、製造業(総合精密板金加工メーカー)、従業員数105名

当社は金属加工業として大正3年に創業し、2014年に100周年を迎えました。精密板金分野の総合加工メーカーとして、様々な分野の金属パッケージ類の製作を行っています。
会社の理念である「社員の幸せの追求と実現」に基づき、女性が活躍できる職場環境を整えることは重要な課題だと考えています。子どもの送迎のためフレキシブルな勤務時間を認めるなど、多様な働き方を通じて、誰もが働きやすく、能力を十分に発揮できる職場環境づくりに取り組んでいます。また、近年は、男性社員の育児休業取得についても推進しており、100%取得を目指し制度の周知や理解を深める活動を行っています。
女性の活躍推進企業データベースでは、女性活躍推進法で定められた全項目を公表し、企業PR欄を使って当社の取組を発信しています。当社は『社員主体経営』を目指して決算書や役員報酬等の経営情報を社内に100%開示しており、女性社員を含めたすべての社員が経営状況に応じた職場環境の改善について、自ら考え提案することが出来るよう取り組んでいます。(2023/11/28)

えるぼし認定や女性の活躍推進企業データベースは、当社を知っていただく一つのツールです
株式会社ササキ

山梨県韮崎市、製造業(ワイヤーハーネス製造、電子機器組立)、従業員数254名

長年、女性が出産や育児で退職せずに働き続けられる職場づくりに取り組んだ成果が、当社の働きやすい職場環境につながっています。技術や経験を活かし、新入社員や試験を控えた従業員に技術指導をおこなう「ものづくり道場」(写真)をはじめ、さまざまな場面で活躍している女性がいます。当社は山梨県と宮城県に拠点がありますが、えるぼし認定2段階のほか、山梨クリスタルえるみん、宮崎県女性のチカラを活かす企業ゴールドを取得しています。採用面接の場で、「ハローワークで女性が働きやすい職場だと勧められて応募しました」と聞くことが度々あり、女性の活躍推進企業データベースは、当社のことを知っていただくツールの一つになっていると考えています。
2022年に、サステナビリティ推進部を新設し、CSR活動をさらに進めています。近年は男性の育休制度活用を促す勉強会を実施し、男性育休取得第1号につながりました。こうした活動を通じて、男性の意識や行動が変化することで、社内のみならず、社会全体で女性の活躍と自己実現に貢献できるのではないかと信じ、活動を続けています。(2023/10/10)