私は新卒で入社し、システム開発業務を経験後、人事業務に従事しながら2人の子供を育てています。当社は仕事と子育てを両立するための支援制度が充実しているだけでなく、利用しやすいのが魅力です。例えば妊娠・出産・子育てをする場合、必要な手続きやスケジュールが網羅された当社オリジナルのガイドブックがあり、これを読めば迷うことなく準備を進めていくことができます。出産前に、育児をしながら働くことを想定してキャリアプランを考える機会もあります。
育児休業からの復職前には、復職後の働き方を考える社内セミナーで、役員からのメッセージや、これまでとガラリと変わる生活を具体的にイメージするワーク、パートナーと話し合う時間があります。他社に勤務しているパートナーも参加でき、起床時刻や子供の送迎の分担等、新しい生活をイメージしながら具体的に考えていきます。私の場合、一人目の復職時にはこのセミナーがまだありませんでしたが、二人目の時には夫と一緒にセミナーを受けてから復職できたため、セミナーの重要性を感じました。また、休業期間中の会社の動きや復職後の仕事と家庭の両立に関するe-ラーニングもあります。復職時には、仕事に対して不安に思ってしまうこともありましたが、休業前に自分が考えていたキャリアプランを振り返ることで前向きな気持ちを取り戻すことができました。
復職後は、全社員が利用できるテレワーク勤務制度をさらに活用して、在宅勤務の日は早く仕事に取りかかり、昼休みの休憩時間を利用して家事を済ませ、夕方保育園に迎えに行った後はゆったりとした気持ちで子供に向き合えるようにしています。テレワーク勤務制度と同じくらい活用しているのが、小学校3年生まで(法律では3歳までですが、当社は必要に応じて最長で小学校3年生の年度末まで)利用可能な時短勤務制度と、小学校6年生まで利用可能なコアタイムなしのフレックス制度です。この2つは併用可能で、仕事の繁忙度等に応じて日によって働く時間帯や長さを変えることができます。子育てや家庭に重点を置きたい時、仕事のギアを入れたい時、それぞれに合った働き方を自分で選べるのはありがたく、モチベーション維持につながっています。特別連続有給休暇は、社員個々に取得時期を選べるので、子供の長期休みに合わせて活用しています。
また、いくら準備をしていても、子供の病気等自分ではコントロールしきれない事態が続いたり、子供の成長と共に就学や学童保育が終わるタイミング等で悩みが出てきます。そんな時には、社内の有志で活動しているハピプロ委員会が実施している子育てパパママの座談会に参加したり、両立している社員を紹介する社内報を読んだりしています。同じ会社の社員なので、制度の活用や周りへの配慮等参考になることが多く、子育てしている他部門の先輩後輩と知り合う機会にもなります。当社は役職にかかわらず、誰に対しても“さん”付けで呼び合っているため、役職の垣根なく子育て中のパパママとしてフラットに話すことができます。
これらの制度は、家庭・育児との両立だけでなく、介護や治療等個々の社員の事情に寄り添う制度でもあると感じています。制度を利用するのはそれが必要な一時期です。育児は周りに見えやすい事情ですが、それぞれ事情はあるものです。周りのメンバーに感謝して、自分ができる時はできることを進んで取り組む気持ちを心がけています。