後輩が働き続けやすい環境づくりを進めたい(塩路さん)
私は2009年に事務職として新卒で入社し、原価管理や予算管理等の業務に従事してきました。入社4年目に結婚し、今は2人の子どもを育てています。入社当時、女性従業員はとても少なく、私が配属された部署では、私が初めての女性総合職でした。育児休業も部署では初めてのことで、
取得の手続き等でわからないことが多く、苦労しました。2014年に女性従業員のネットワーキング活動であるWINができた時に、初期メンバーとして活動の立ち上げから携わり、自分が出産・育児関連制度の利用方法がわからずに困ったことから、後輩が困らなくて済むよう、「育休マニュアル」を作成したり、妊娠中にも着られる作業衣を提案して作成してもらったり、というような活動をしてきました。
私は当社が好きなので、後輩にも長く働き続けて欲しいと思っています。後輩たちが働き続ける上で困ることがないよう、これからもWINの活動を通じて、環境改善を進めていきたいと思います。
仕事において、女性であるためにできないことはありません
(杉﨑さん)
私は2008年に技術職として新卒で入社し、油圧ショベルの商品開発部門で、新商品開発プログラムのマネジメント等に従事してきました。現在は2人の子どもを育てています。私が入社した当時、私より年次が数年上の先輩女性がほとんどおらず、出産後に仕事と育児の両立をしようと思った時にもロールモデルがいなかったため、
両立の仕方や時間のやりくり等は手探りで進めてきました。職場の皆さんが温かくサポートしてくださったため、何とか働き続けることができました。
私はWENの活動に2014年から参加しており、女性技術者の定着、キャリア形成をテーマに活動しています。活動を通じて、日本社会には女子学生が理系に進むことへのジェンダーバイアスが根強くあることに気が付きました。しかし、私自身が働いている中で、「女性であるためにできないことはない」と感じているので、これからはそのメッセージを伝えていきたい、と思っています。また、キャリアを考える上で、育児を障壁ととらえるのではなく、仕事と育児の両立が男女ともに当たり前の社会になると良いと思っています。