所 高広さん
不安もありましたが、育児休業を取得してよかったです
以前から子どもが生まれたら育休を取りたいという思いが漠然とあった中、とあるTVドラマの中で「日本の男性には、育児は義務であり、させられていると思う人が多いが、アメリカでは育児をすることは父親の権利だと考える」「子どもを奥さんの付属品だと思っていませんか?だから『手伝う』とか『参加している』という言葉が出てくる」という趣旨のセリフがありました。男性の育休取得はまだ少数派でしたが、育児を『サポートする』という発想ではなく、主体的に取り組みたいと思い、育休取得に一歩踏み出すきっかけになりました。長期不在で迷惑をかけることにならないか不安でしたが、育休取得を支店長が全面的にバックアップしてくださったので、約2週間、心置きなく取得することができたように思います。
また、子どもが生まれる前に『プレパパママミーティング』に参加しました。出産から復帰までのスケジュールや保育所の手続等の説明があり、とても参考になりました。
育休中については、普段は子どもと過ごせるのは平日の夜と土日だけなので、長い時間を子どもと過ごすことができて良かったです。やはり一人で家事をしながら育児をするのは大変だと改めて思いました。思うようにいかないことも多々ありますが、イライラしたりせず心を穏やかにコントロールすることが大事だなと思っています。家事の分担は夫婦で考え、家事も育児も主体的に取り組むようにしています。
今後も夫婦で協力し合い、家庭と仕事をうまく両立していきたいです。将来もし家族が増えることがあれば、また育休を取得したいと思います。
所 春子さん
夫婦で育児休業を取得 将来に向けてキャリアアップも
共働き家庭が主流となっている今、個人的には男性の育児取得は当然のものと考えていました。ただ、未だ男性の育休取得率は低いことや、キャリアへの影響、支店へ迷惑がかかるのではという不安がある中、主人が周りからのサポートを得て取得に踏み切れたことは本当に良かったと思います。初めての育児、初めての育休からの職場復帰で不安が大きかったので、私が職場復帰のタイミングで主人が育休を取得したことによって、安心して仕事に取り組むことができました。
0歳で保育園に預けたこともあり、まだ食事の際は補助が必要です。そのため朝に機嫌が悪く、朝ごはんを食べ進めてくれなかったり自分の準備をしているときにずっと泣いていると、用意に時間がかなりかかってしまうことがあります。そういう時も、日によって朝ごはんの補助をする担当を変えたり、夫婦のどちらかがあやしたりしながら準備するなどして乗り越えています。保育園への送り迎えは朝夕で分担し、帰宅後の家事・育児も、私が食事担当、主人が洗濯担当、食器洗いは手の空いているほう、子どものお風呂や寝かしつけは1日ごとに交代など、ある程度の担当を決めて片方に負担がかからないように心がけています。
初めての出産・育児を経験して一番大変だったのは、新生児期~10か月くらいまででした。もし今後家族が増えることがあれば、今回のように職場復帰のタイミングではなく、もう少し早いタイミングでの育休取得をしてもらおうと思っています。
また、自身のキャリアについては、将来的には支店長を目指しています。育児をしながらでもキャリアアップを目指すには、夫婦の協力が必須です。男性の育休取得は子どもを持つ女性のキャリアアップにもつながると思っています。