「WAA」をフル活用して一時期は育児中心のライフスタイルに
2016年7月の「WAA」制度導入当時、私の妻は双子を妊娠しており、臨月間近でした。そのため、当初から「WAA」をフル活用しようと考えていました。出産前には妻のケアや家事等のために利用し、出産後は育児・家事等のため、平均して週2日から多い時は5日程度利用していました。当時は朝6:30~7:30にメールをチェックし、子どもの起床にあわせてミルクを用意し、朝食。それ以降は仕事をしながら、
子どもに合わせて、3時間間隔くらいでミルクをあげたり、おむつ替えをしたり、あやしたりという生活でした。
一週間の予定をOutlookでチーム内に公開し、仕事と育児の時間をパズルのように組み換えながら予定を組み立てていましたが、予定外のことが起こることもあります。そういうときには、育児で抜けた時間をカウントしておいて、残りの時間を勤務時間として報告していました。両親は遠方に住んでいるのでサポートを受けることは難しく、「WAA」の制度がなかったら、私の仕事と育児の両立は難しかったと思います。
2017年4月に子どもたちが保育園に入園し、妻が復職してからは、主に子どもの急な病気の際に利用しています。保育園から急にお迎えの要請があった場合には、私が迎えに行くことがほとんどです。オフィスにいなくても、Skypeのステータスがオンラインの時には電話もかかってきますし、会議にも参加します。当社ではすべての会議室にSkype会議用のキットが置いてありますので、むしろ気軽に会議がしやすくなったと感じています。今は平均すると週の約2.5日(月10日程度)は自宅で仕事をしています。
仕事に対するマインドセットを変えました
「WAA」によって働き方の自由度が高まったことに伴い、仕事に対する意識を変えていきました。オフィスで自席にいることが仕事なのではなく、手と頭を動かしてこそ仕事だと考えています。自宅で育児をしながら仕事をするためには、細切れの時間に集中して仕事を進める必要がありますが、
業務を効率的に進めるために工夫をすることで、結果的に、仕事の効率は上がったと感じています。「WAA」により、育児と仕事を両立することができたため、休職する必要がなく、育児休業は取得しませんでした。
当社はメーカーとして、お客様と同じ時間軸での対応も必要です。今後、自由な働き方がもっと浸透すれば、就業時間の概念が薄れ、どのように社内外の調整を図っていくのかが課題となってくるかもしれないと感じています。