柔軟性の高い勤務制度により、働ける時に働く環境が完備されています
私は父の介護のために前社を退職し、2007年当社に入社しました。その後、2010年に第1子が生まれて育児が加わりましたが、同時期に私自身も長期的な治療を要する病気に罹患していることが分かりました。親・私・子どものトリプルケアを抱えながら、仕事をすることになってしまったのです。
幸いなことに当社の社長は、私が働き続けやすいように制度を改定して欲しいと言って下さっていたため、自分が働き続けるために必要な制度を試行錯誤しながら導入・整備することができました。テレワークとフレックスタイム制を導入したことにより、入院中も体調が比較的安定している時は仕事をすることができましたし、子どもの授業参観等の日には、半日は休暇を取得し、残りの半日は在宅で勤務する等の柔軟性の高い働き方が可能となっています。また、役所での手続きや病院の立ち寄り等の特別な事情があれば、欠勤扱いにはなりません。私自身、制度によって効率的に働くことが可能となり、働き続けることができました。
テレワークやフレックスタイム制等の働き方の柔軟性を高める制度は、育児や介護等、働く時間に制約のある従業員だけのためではなく、全ての従業員が効率よく、ストレスが少なく働き続けるための制度であると考えています。移動時間のロスをなくして自らの業務に関連する資格取得の勉強をしたり、あるいはしっかりと休むことにより、自身の健康を増進することは、全ての従業員にとって重要であるからです。また、育児・介護等がなくても、いつ自分が病気や怪我をするかも知れませんし、万一の災害時等で出社ができない時の備えにもなります。入院期間中に欠勤して休業補償を受ければ支給額が給料の3分の2になってしまいますが、病院でしっかり業務を行いながら出勤を維持すれば、給与が減る心配もありませんし、コロナ禍以前から、当社ではこのような取組を先進的に行っていました。そこからテレワーク制度をさらに充実させて、ワーケーション施設をいつでも利用できるようにし、密を避けながら同僚や家族で楽しめるようなイベントをオンライン・動画配信をしたりもしています。従業員だけでなく、家族や取引先にも配慮してお互いの声や様子を感じられる関係性を大事にしてくれています。
ここまでテレワークを充実させ、実働可能にしている企業は他にないだろうと思います。最近では、各地で講演会、勉強会等の機会も増え、ますます効率的な働き方が求められるようになっていますが、テレワークにより、今後もトリプルケアとの両立をしっかり図ってきたいと考えています。