通勤時間をなくし、子どもとの時間にあてることができます
私が在宅勤務制度を利用したきっかけは、子どもが小学校4年生になり、それまで通っていた学童保育を利用できなくなったことです。子どもが一人で留守番する時間をできるだけ短くしたいと思い、通勤にあてている時間を子どもと一緒に過ごせるよう、在宅勤務制度を利用することにしました。その後、家族が長期入院することになり、子どもとの時間に加えて看護の時間を確保するために、在宅勤務制度を週1~2回のペースで継続的に利用しています。また、家族の看護において通院も必要なため、フレックスタイム制も利用し、柔軟な働き方をしています。私は社内システムの構築を担当しており、業務は自分の裁量で進められる部分も多いのですが、必要な時には、社内メールやチャットなどを利用して、社内のメンバーとコミュニケーションをとることができるので不便を感じることはありません。
また、PTAの役員となり、学校にも頻繁に行く必要が生じたため、在宅勤務制度とフレックスタイム制を組み合わせて時間をやりくりしました。PTAの会議は13時から15時の時間帯が多く、会議の日は午前中を在宅勤務とし、フレックスタイム制や時間単位の休暇により中抜けをしてPTAの会議に出席し、その後再び在宅勤務制度を利用していました。これらの制度のおかげで、業務を滞らせず進めることができ、とても助かりました。
一人で抱え込まずに相談することが大切
仕事と家庭を両立するために大切なことは、家庭の事情で大変な時でも一人で抱え込まずに、周囲の方々に相談することだと思います。私も育児と家族の看護が重なった時は、退職を考えたこともありました。しかし、職場のメンバーに状況を伝えたところ、職場の皆さんが理解して支えてくださったほか、在宅勤務制度やフレックスタイム制など働き方の柔軟性を高める多様な制度が利用できたことで、仕事を続けることができています。職場の方々には、事情を理解し温かく見守っていただき、いつも感謝しています。また、子どもと接する時間ができたことで子どもにも笑顔が増え、しっかりとコミュニケーションが取れるようになったことも嬉しく感じています。仕事をあきらめることなく、職場や周囲の方々に相談して良かったと思っています。