北欧研修で得られた気づきが自分の考え方を変えるきっかけに
新卒入社で当社の営業部に配属となり、2015年に産前産後休業と育児休業を取得後、2016年に復職して現在入社19年目です。2012年に参加した北欧研修では、14日間でフィンランド、デンマーク、スウェーデンの5企業と3つの行政や団体を訪問し、大きな気づきを得ることができました。以前は結婚したら仕事を辞めようと思っていましたが、北欧研修の際にお話をした女性から、「結婚してパートナーに人生を預けるのは不安じゃない?」と言われたことを機に考え方が変わりました。例えば、結婚を機に仕事を辞めて、万一パートナーが病気などで働けなくなった場合に自分が仕事をしていなかったらどうかということを自問自答し、健康でいる限りは仕事を続けどのようなライフステージでも「自立した一人の人間」でいようと考えるようになりました。
2019年のアメリカ研修には、未就学児だった娘を連れて参加しました。北欧研修とアメリカ研修で意見交換した女性からは、「仕事を続けた結果、気が付いたら今のポジションになっていた。」という意見を多く聞きました。20代の頃は自分の価値観について深く考える機会がありませんでしたが、30代で参加した北欧研修やアメリカ研修での気づきや、出産を機に価値観がシンプルになりました。キャリア形成に関しては、自分の力を正しく理解し、得意・不得意分野を見極めて、大きな局面では意思表示を明確にすることを心掛けています。そして、チャンスが来たらやってみることも大切だと思います。私の場合も、仕事を続けた結果としてチャンスが与えられ、仕事の成果が評価されて今に至ると感じています。
当社はテレワークなどの環境整備が充実していますが、女性がライフステージに合わせた柔軟な働き方を実現するために一番大事なのは経営トップの意識だと思います。DACグループの場合、政府が女性活躍推進法を制定する前から、社長が女性の活躍を積極的に支援するという強い意志を持っていました。入社以来、そうした経営トップの本気度を肌で感じることができるからこそ、私も仕事を続けてこられたと思いますし、仕事の現場が好きで、仕事を楽しく感じています。
今後は沢山の機会で得た価値観・考え方を社内はもちろん、社外にも発信し継承していくことが使命だと感じています。少しでも女性自身が自立した考え方を持てるように発信し、何より私自身が行動で示していくことが大切だと思います。これからも環境のせいにせず、明るい未来を切り開いていけるよう自分自身の決断と選択に責任をもって楽しんでいきます。