誰もが休みやすい環境づくり
2010年、リペアパーツ営業所の立上げ時に契約社員として就職しました。2016年にダイバーシティ推進室ができ、女性管理職の登用を積極的に進めていたことから、2017年に所長に任命されました。段階を踏んで所長になった訳ではなく突然の起用だったので、最初の2、3年は非常に苦労しました。
当時の営業所は、業務が属人化しており、組織としての体制が整っていませんでした。今後、女性が育児や介護と仕事を両立し活躍するためには、育休や時短勤務を後ろめたく思うことなく取得できる環境にしなくてはならないと思いました。そのためには、属人化している作業を平準化し、一人ひとりが他の人の仕事をサポートできるようにマルチタスク化をすることが必要です。そこで、現状のタスクをすべて洗い出すという手間のかかる作業からスタートしました。現場からは猛反発がありましたが、数人の賛同者をキーパーソンとし、地道に改革を進めていきました。
結果的に、業務の平準化とマルチタスク化によって、誰もが休みやすくなり、その方が自分たちも楽だということに社員も気づいたことから、改革が加速しました。
反発されても改革を進めるという本気の姿勢を背中で示したこと、新卒採用を進めて新しい空気を入れたことなども、改革の促進につながったと思っています。
女性管理職を増やすには、意識改革とサポートが必要
私はもともと専門を極めたいタイプで管理職になるという発想は全くありませんでした。女性にはまだそういうタイプが多いと感じています。後に続く女性を増やすためには、女性の意識改革と会社からのサポートの両輪が必要です。当営業所では、小さなチームでリーダーを任せるなどして経験を積み、自信を持たせることから始めています。また、ポストを与えるだけでなく、管理職になった女性には、できるだけサポートをしたいと考えています。
次世代の女性たちには、キャリアデザインの中で管理職という選択肢が当たり前になるようになってほしいと願っています。