様々な制度を利用して仕事と介護を両立
以前は医療事務の仕事をしていましたが、子育てで中断し、47歳のときに当社に正社員として再就職しました。年齢的に他の仕事に就くのが難しかったこともありますが、介護の仕事に以前から興味があり、ヘルパー2級も取得していました。その後、介護福祉士も取得しました。
入社して5年目に夫が若年性認知症を発症。他に頼れる人がおらず、介護生活と仕事との両立が始まりました。
夫は徘徊が始まり見守りが必要でした。上司に相談すると、親身になって使える制度などを教えてくれました。しかし、徐々に認知症が進行し、働き続けることが困難に。時短社員に転換しようか、パートに転換しようかと悩みましたが、経済的な事情もあり、なんとか続けたい。そこで再び上司に相談すると、介護休業や時間単位の有給休暇の制度を利用して継続することをすすめられました。そのおかげで、なんとか介護と仕事の両立を乗り越えることができました。
困ったときには、悪びれず助けを求める勇気を
最初は、家庭の事情を人に話すことに抵抗がありました。同僚の理解が得られるか、頻繁な有給取得などで迷惑をかけるのではと不安だったのです。しかし、上司が会議の席でこの問題を提起してくれたことで、自分の言葉で周囲に事情を話すことができました。
介護の仕事をしているものの、自分の家族に要介護者がいるとなると、精神的にも体力的にも辛くなることが多いものです。このような時に、理解ある職場は大変支えになりました。愚痴を聞いてもらえたり、よい情報をいただけたり。仕事が気分転換にもなり、乗り越えられています。
様々な制度のおかげで、介護の仕事と家族の介護が両立できて本当によかったと思っています。正社員で働き続けることができ、収入面でも大変助かっています。
自分の家族が要介護になったとき、勇気を出して打ち明けることでみんなが助けてくれました。一人で抱え込まず、相談することは大事だと思います。
今は目の前の仕事と介護で精一杯ですが、講習があれば参加して、スキルアップも続けていきたいと考えています。