理解ある社風と手厚い制度のおかげで復帰
2011年に営業支援職として入社。その後、妊娠・出産しましたが、仕事を続けたかったので産前産後休暇と育児休業制度を利用しました。出産前に切迫早産と診断され、在宅勤務にさせていただき、その後、有給休暇を取得し、そのまま産前休暇に入りました。復職の際は上司と面談し、短時間勤務で復職しました。
当社では、子どもを持つ社員に理解があり、制度利用についてネガティブな雰囲気がないのがありがたかったですね。それでも、制度対象者がまだ少なく、部署内で短時間勤務は私一人だけだったので、「自分だけ先に退社するのは心苦しい」「会社に迷惑では」と思い悩みました。
短時間勤務を利用していても、子育てとの両立が大変なことには変わりはありません。睡眠不足と蓄積した疲労で、思うように働けず、落ち込む日々でした。
ある日、自分の限界を感じ「もう辞めようと思う」と夫にこぼしたこともあります。しかし、「今は冷静な判断ができていない。ここで辞めたらきっと後悔するよ」と励まされ、思いとどまりました。
子育てと仕事の両立の大変さは、制度だけで解決するものではなく、これといった特効薬もありませんでしたが、周囲の人に迷惑をかけないよう仕事の段取りを工夫したり、時間をやりくりして、一日一日をなんとか過ごしていくうちに、仕事と育児の生活にも慣れはじめ、今に至ります。
後輩にも知恵を共有したい
短時間勤務は希望すれば子どもが小学校に上がってからも継続できますが、私はフルタイム勤務に切り替える予定です。慣れるまではまた両立に苦労しそうですが、先輩にも助言をもらいながらがんばりたい。子育て中だからと甘えず、仕事で成果を出していきたいと思っています。
先日、これから育休を取得する後輩から相談を受け、私の体験談を話しました。まだ社内に事例が少ないので経験者からの知恵の共有は大事だと思います。もし、私の経験が役に立つとしたら、「両立が大変だと感じたら、制度を活用したり周囲に頼ったりして、1人で抱え込まないで」と伝えたいですね。