突然介護の必要が生じ、介護休業制度を思い出しました
私は当社に2006年に入社し、生産準備室で新しい製品の設計、試作工程に携わっています。試作にあたり、皮革製品の縫製も担当していますが、皮革製品の縫製には特殊な技術が必要であり、当社でこの業務を担当できるのは私と後輩の2名しかいません。
今から2年ほど前の冬に、同居している母が除雪をしている際に転倒し、骨折してしまいました。幸い、入院には至らなかったのですが、
しばらくはサポートが必要な状態でした。まずは年次有給休暇を取得し、これからどうしよう、と思っていた時、ふと以前回覧された資料に介護休業制度が紹介されていたことを思い出し、総務部に相談したところ、利用できることが分かったため、母が回復するまで約1か月、介護休業を取得しました。その後さらに同じ年の7月、母が家の中で転倒し、大腿骨を骨折してしまいました。今回は1か月超の入院とリハビリが必要な状況でした。このため母の入院から退院後少し落ち着くまで、再度介護休業を取得しました。その後の通院等には、年次有給休暇を半日単位で取得して対応しています。
休職が後輩の成長機会に
ある日突然母が骨折し、介護が必要であるとわかった時には、これからどうしたらよいのか、仕事を続けられるのか、という不安が一気に押し寄せ、精神的に追い詰められた感じがしました。その時、介護関連制度のことを思い出し、総務部に相談できたので、本当にほっとしました。手続きもスムーズでとても安心しました。
年次有給休暇にもある程度余裕はありましたが、介護休業を取得できることが分かったので、心強く感じました。また、以前と比較して残業が少なくなり、急な休暇の際のバックアップ体制も整ったため、復職後も安心して両立ができています。長時間労働の職場では仕事と家庭の両立は難しくなるので、できるだけ残業のない職場であることが望ましいと感じています。
母の骨折は突発的でしたが、後輩には以前から、いずれは代替わりの時期が来ると話していたため、大きな混乱もなく休職することができました。私の休職は、結果的に本人の成長につながる良い機会にもなったと思っています。